脳動脈瘤について そして発症リスクの早期評価を実現する“ANRISK”

2024.01.10

コラム

今回は、脳血管障害の中でも発生頻度が高い「脳動脈瘤」の発症リスクを計算するAIアルゴリズムにする情報のご紹介です。

脳動脈瘤の早期発見のため主流な手段である脳ドックは、基本的な検査でも2~5万円、精密な検査においては5万円以上と言われていますが、その費用の高さから、多くの人にとってハードルが高い現実があります。

そのためこのコラムでは、脳動脈瘤の危険性や早期発見の必要性を改めて探りながら、脳ドックよりも手前で脳動脈瘤発症リスクの評価レポ―トサービス「ANRISK」を提供するメリットについて皆さまに知っていただき、導入・検討のきっかけとなるようお伝えしていきたいと思います。

脳動脈瘤とは

脳動脈瘤は、脳の血管に生じる重大な障害の一つで、しばしば無症状のまま存在し、破裂すれば致命的な結果を引き起こす可能性がある病気です。

脳動脈瘤の疾患は、脳の血管壁の一部がこぶ状に膨れてしまう状態を指します。

通常、脳の血管壁は弾力性があり丈夫ですが、血管の枝分かれ部分に負荷がかかることで脆弱になり、膨れた部分(動脈瘤)ができることがあります。

 

脳動脈瘤の最も危険な側面は、膨れたこぶ状の瘤(りゅう)が破裂する可能性があることです。

破裂した脳動脈瘤が出血すると、くも膜下出血が生じ、急性の重篤な症状を引き起こすことがあります。発症してしまうと、高い確率で死亡または社会生活における重篤な後遺症を残す恐れのある疾患と言われています。

 

脳動脈瘤の治療は、破裂の有無や患者の症状により異なります。

未破裂脳動脈瘤と呼ばれる、破裂していない状態では無症状であることが多く、発見された際はその大きさによって治療の要否を判断します。

ただし、脳動脈瘤の破裂リスクを軽減するために、医師の定期的なモニタリングが必要な場合があります。

 

破裂した脳動脈瘤の治療には、開頭手術的なアプローチと経カテーテル的な処置などがあり、治療方法は症例によって異なります。脳動脈瘤の早期発見は、治療の成功と患者の生存率に大きく影響するため、定期的な健康診断と適切な医療アドバイスの重要性が非常に高いと言えるでしょう。

脳動脈瘤の早期発見の重要性

■発症リスクが高いのはどんな人?

 

脳動脈瘤は、誰にでも発生する可能性がある病気ですが、特定のリスクファクターがある人々はより高い確率で発症することがあると言われています。

主なリスクファクターとして、過度な飲酒の他、以下の要因が含まれます。

 

家族歴:、家族の2親等以内にくも膜下出血を起こした人がいる場合は、そうでない人に比べて3~8倍発症リスクが高いと言われています。

 

喫煙: 喫煙は、脳動脈瘤の発症リスクを増加させる要因とされています。

 

高血圧: 高血圧は血管に負担をかけ、脳動脈瘤の発症リスクを高める可能性があります。

 

 

■現在主流の脳ドックによる未破裂脳動脈瘤の早期発見

 

脳動脈瘤など脳疾患の診断において、主流の診断方法である「脳ドック」。

脳ドックは、頭部のMRI・MRA、そしてCTAなどによる検査を行い、脳内血管の状態を可視化することで、患者の健康状態を把握します。

一般的な健康診断や「人間ドック」とは検査内容が異なるため、「脳」の状態を調べるためには、脳の診断に特化した「脳ドック」が必要なのです。

未破裂脳動脈瘤に対しては、早々に治療が必要な場合があり、脳ドックによる早期発見が非常に重要です。

 

一方、脳ドックはあくまでも「予防的医療」として自由診療の範囲となり健康保険の対象外となります。

費用は4万円前後が目安と言われており、決して安価ではありません。通常の健康診断や人間ドックに加えて、さらに費用が掛かるとなると、よほど病気のリスクを自認している方でない限り、「受けなくてもよい」もしくは、「高いから受けない」となってしまっているのが実情ではないでしょうか。

 

そこで次の目次でご紹介する“ANRISK”という脳動脈瘤危険度評価サービスは、“脳動脈瘤のリスク”を判断し知らせ、より早期に脳動脈瘤のリスクに対するアプローチを可能にするため開発されました。

詳細について、次の目次でぜひご覧ください。

脳動脈瘤リスクの早期発見に“ANRISK”

現在、脳動脈瘤をはじめとする脳疾患の診断において主流である脳ドックですが、その高い検査費用が大きなハードルであることは明らかです。

そこで注目されるのが、より手軽で身近な早期脳動脈瘤リスク発見サービス“ANRISK”です。

 

“ANRISK”は、実際に韓国の脳神経外科医が開発したソフトウェアです。AIアルゴリズムが「脳動脈瘤のリスク」を計算するサービスで、健康診断の結果による分析から、自分が脳動脈瘤のリスクがあるか、といったリスクレベルを5段階のクラス分けで客観的に知ることができる点が一番の大きなメリットであると言えます。

自分の身体に脳動脈瘤のリスクがある事を知っているか知っていないかで、身体との向き合い方や詳しい検査の必要性の理解が大きく異なるはずです。

 

脳動脈瘤は初期の発見が難しいと言われています。

自覚症状が無い間に進行することが多いため、ANRISKによってリスクレベルを確認し脳動脈瘤の『早期診断による発見及び早期治療開始』や『抑制のための生活習慣改善』へとつなげることが可能になります。

 

 

~ANRISK~

韓国の国民健康保険に蓄積された健康診断結果のデータと、自身の健康診断時の「年齢」「性別」「血液検査の結果」「生活習慣」などのデータをAIが照合し、脳動脈瘤のリスクを予測します。

 

その結果に応じて、

  • 医療機関は、具体的な予防策の提案や、必要に応じた精密検査の提案など、具体的な方針を確立することができる。
  • 患者様は、脳ドックなどの高額な検査を受ける前に、リスク分析結果を検査要否の判断材料とすることができ、また、より早期に発症リスクを下げるための予防対策を始めることが可能となる。

 

といった、患者様はもちろん、医療機関にとっても非常にメリットの高いレポートを提供します。

未破裂の状態においては、その兆候・症状をほぼ自覚できない状態にある脳動脈瘤のリスクレベルをまずは知っていただくことが第一です。

そして実際に、そのリスクが高いと知った時、脳ドックなどの精密な検査の必要性を理解し、必要に応じた検査・治療を『早期に』受けていただける環境があることが最も望ましい状態だと考えます。

 

今回ご紹介したANRISKは、一般の健康診断以上の検査を受けずにその環境を実現するための「身近で」「簡単な」リスク診断サービスです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

脳動脈瘤が破裂し、くも膜下出血を起こす前に、リスクの高い方にはできるだけMRIなどの検査を受けていただきたいですよね。そのためには、脳動脈瘤のリスクを認識していただくことが最初の入口です。

この病気で命を落とす方をできる限り減らせるよう、健康診断の一環として、そして脳動脈瘤のリスク認知を推進する新しいツールとして、“ANRISK”をぜひご活用ください。

 

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